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FUN NOTES

「おねがい!」

お願いごとがあるときに「〜して。お願い!」と「お願い」という言葉を最後につけるようになった
娘が、「だんごむしを飼いたいの。お願い!」と言い出したことがあった。以前から、「犬を飼いた
い!」と言っていたのだが、「うちのマンションでは、動物を飼ってはいけないきまりになっているの。お庭もないから可愛そうでしょ。」と返事をしていたため、彼女なりに「では何なら許されるだろうか」と考えた結果らしい。

なぜ「だんごむし」なのか聞いてみると、「跳ばないし、噛み付かないし、な〜んにもしないんだよ。平気だよ。」とのこと。彼女もカブトムシやクワガタあたりは怖くて触ることができないそうだ。「なるほど…」と理解はしたものの、家の中でだんごむしを飼われ、お散歩でもさせられたらと想像すると、とても「いいよ。」と快く返事をするわけにはいかない。「う〜ん。だんごむしね〜。他の虫にしたら?」などと言い、その場では何とか諦めてはもらったものの、後日、保育園の先生に伺ったところ「ママは虫が嫌いだから、だんごむし飼えないの。」と愚痴をこぼしていたらしい。他の虫ならば許せるかと虫かごは用意したものの、結局、住人はなく空のままおもちゃ箱の中である。今はゲームでペットを育てる時代。あと数年で我が子もその仲間入りをするのであろうか。それを思うと彼女の申し出はまだ可愛いものであり、だんごむしであろうと何かを育てたいという思いを大切に受け入れてあげればよかったと反省した。

このところよく目にするのは、小学生が何人かで集まって公園の隅で座り込んでいる姿。何をしているのだろうと見てみると、会話をすることもなく、一人ひとり携帯型ゲーム機で遊んでいるのである。もちろん、ゲームばかりをしているわけではないのであろうが、「あれでいいのかな?あの子達はあれで友達と遊んでいるという感覚なのだろうか?」と余計な心配をしてしまう。最近、小学生時代を一緒に過ごした友人達からの連絡が重なっていることもあり、放課後自宅に戻りランドセルを置くとドッジボールをしに出かけ、暗くなるまで遊んでいたことが懐かしく思い出される。ファッション、玩具もグレードアップし、自分自身も含め、親が過保護な傾向がある今日、「今の子はいいわね。」と羨ましいと思うことも多々あるが、ゲームに熱中している姿、お稽古事で忙しくしている様子をみると、自分達が子供だった頃はいい時代だった、また、彼女のようなお願いをされるうちが親としては華なのかなとも思えるのである。

だんごむしの姿を見ることがなくなった今の時期、彼女がよく口にするのは、「来年暖かくなったら、だんごむしを触る練習をしようね。大丈夫なんだよ。」と、「犬を飼いたいから、お庭のある普通のお家を買って!お願い!」である。私の返事は「それはパパにお願い!」(AYU)


【編集後記】
Tea Time の筆者から原稿をもらった時に、久しくだんごむしのことを忘れていたことに気付きました。私たちがよく見るだんごむしは節足動物門甲殻綱等脚目ワラジムシ目のオカダンゴムシ。エビやカニの親戚でユーラシア原産の帰化動物を指し、だんごむしとは言いながら昆虫ではありません。生まれてすぐは白いのですが、初めての脱皮で模様と色がつきます。何度も脱皮を繰り返し、1cmくらいで大人になりますが、その後も脱皮を繰り返して大きくなっていきます。昆虫は大人になったら脱皮しないし、人間も大人になったら大きくなりませんよね。ダンゴムシって、ちょっとすごいかもしれません。皆さんもお子様たちにだんごむしを語って、ちょっとすごいところ見せてみますか?
(Hiro)