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THE SOUND OF CADENCE Vol.70 (June 2009)

ケイデンスの新社長兼CEO、リップ・ブー・タン(Lip-Bu Tan)のご紹介

 
リップ・ブー・タンの略歴:
マレーシア生まれ。シンガポールの南洋工科大学卒業後、マサチューセッツ工科大学において原子工学の修士課程を修了。その後、サンフランシスコ大学にて経営学修士を取得。サンフランシスコのEDS Nuclear社でデザイン・エンジニアとしてスタートしたリップ・ブー・タンは、シリコン・バレー地域にてビジネスのキャリアを重ね、1987年、アジア向けのベンチャー・キャピタルであるWalden Internationalを設立しました。Walden Internationalは、これまで300近い企業を支援し、うち60社が株式公開しています。
2009年1月8日、ケイデンスの新しい社長兼CEOにリップ・ブー・タン(Lip-Bu Tan)が就任いたしました。リップ・ブー・タンは、2004年よりケイデンスの取締役会(Board of Directors)の一員として、グローバルなテクノロジ企業としてのケイデンスの成長を指導してきました。また、リップ・ブー・タンは、テクノロジを基盤とした有力なアジアのスタートアップ企業を主に支援するベンチャー・キャピタルであるWalden Internationalの会長として、豊富なビジネス経験、情報、および広範なお客様とのネットワークを有しています。ケイデンスの社長兼CEOに就任するにあたり、リップ・ブー・タンは、次のように述べています。
「これまで約5年間にわたりケイデンスの取締役会のメンバーを務め、また昨年10月の経営陣交代以来、リーダーとしての活動から、我々が直面する課題と将来の好機について把握してきました。ケイデンスは、製品の市場におけるリーダーシップ、革新的で強固なテクノロジなどで広く認められています。
私は、ケイデンスがお客様の成功を支援するというビジネス戦略を遂行しながら、企業としての効率性、生産性を向上させて、競争力をさらに高めることができる分野に投資を続けていくことができると、確信を持っています。私は、今回ケイデンスの社長兼CEOに就任したことを大変名誉に思っており、今後も取締役会や全世界で働いているケイデンスの有能な社員と共に活動し、お客様にとって必要不可欠なソリューションを提供するとともに、株主に対して価値を創生していくことを、大変楽しみにしています。」
今後ケイデンスは、リップ・ブー・タンのもと、お客様の成功を支援するというケイデンスの基本戦略、その遂行にあたってのテクノロジ開発などを推進し、お客様が革新的なビジネスの成果を達成できるよう、独創的で包括的な設計ソリューションを提供してまいります。

リップ・ブー・タンへのインタビュー
Q.  ケイデンスのCEOとしての役割をどのように考えていますか。
  私は、自分の役割をビジネスのビジョンや、経営の目標設定に責任を持つということだけでなく、必要不可欠な製品とソリューションを世界中のお客様に提供する信頼されたベンダーでありパートナーであるということを、
ケイデンスの一員として自ら実践していくことだと考えています。

Q.  会社のトップとして、今後何に注力していきますか。
  ケイデンスは、強固なテクノロジと健全なビジネス戦略により、現在もそして経済状況が好転した時にも優位な状況にあります。私は、ケイデンスが有する卓越した技術力を育成し、ソリューションをベースとしたアプローチに注力することにより、お客様、株主、そして社員にとって長期に亘る価値を創生していきたいと強く願っています。

Q.  2009年度で注目されるトピックス・製品・テクノロジは何だと思いますか。
  2009年は、お客様がビジネスで成功するために必要とする要求に合致したソリューションを提供し、お客様がそのソリューションを最も効果的に使用できるように十分にサポートできる企業が勝ち組となるでしょう。
ケイデンスは、今年はミックスシグナル設計、最先端ノード設計、先進の検証手法、そして低消費電力設計の領域において、製品のイノベーション、質の高いサービス、および差別化されたソリューションに注力していきます。

Q.  向こう5年間において、EDAおよび半導体業界においてどのような変革が起こると思いますか。一つだけあげるとするとそれは何ですか。
  私は、質の異なるシステム間のシームレスな統合が、否応なくEDAやIC設計の変革をもたらすと思っています。我々は、今後コンシューマ機器にだけでなく、交通制御システム、最適化され高速化された臨床治験のような複雑なシステムに対する変革を目の当たりにするでしょう。