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Incisive Verification IP

ケイデンスの検証IP

検証環境構築の効率化には、検証IPを上手く使用する必要があります。ケイデンスは、幅広いプロトコルについて、機能検証の自動化を進めるために必要な機能を持った検証IPを提供しています。

図1:ケイデンスの検証IPポートフォリオ
図1:ケイデンスの検証IPポートフォリオ
 

チップ・レベルの検証を行うには、全てのインターフェースについての検証IPが揃っていることが必須です。ケイデンスは、業界標準プロトコルを幅広くサポートしており、この品揃えは、現時点で業界第一級となっています。(図1)

特長

・  SystemVerilogとeの両方を業界で唯一サポート
・  検証に必要な機能がオール・イン・ワン
・  単体試験-結合試験-全体試験それぞれの段階において強力なメトリクス・ドリブン検証を実施が可能
・  再利用が容易な業界標準のOVM (Open Verification Methodology) をサポート
・  CMS (Compliance Management System) により、プロトコル検証の自動化を推進
 

検証に必要な機能がオール・イン・ワン

検証環境を構成する部品は、以下の3つになります。(図2)
・  テストを生成する「スティミュラス・ジェネレータ」
・  テストがどれだけ実施されたかを測る「カバレッジ・モニタ」
・  テストの結果が正しいか否かを調べる「チェッカ」
図2:テストベンチの基本構成
図2:テストベンチの基本構成
 

スティミュラス・ジェネレータでは、テストパターンを直接記述する方法に加え、コーナーケースなどの検査漏れを防ぐための制約付きランダム・スティミュラス生成手法を適用することで、品質の向上が図れます。機能カバレッジを用いることで、機能の作り込み抜けなどを回避できます。

ただ、ここで注意しなくてはならないことは、検証IPと一口で言っても、その中身は提供する各社ばらばらで、例えば、バス命令を信号として変換するBus Functional Model (BFM)しか与えられない検証IPもあり、上述の検証環境を構成する部品が全て含まれているわけではないことです。BFMは、先の検証環境を構成する部品で言うと、スティミュラス・ジェネレータのごく一部に過ぎません。これに加えて必要な部品をユーザが作成しなくてはならないわけですが、それにはかなりの工数が割かれます。(図3)この工数は無視できません。

図3:テストベンチ構築の工数
図3:テストベンチ構築の工数

OVM2.0インターフェース準拠による流用製向上

従来の検証環境の再利用は、チューニングや作り直しに多大の工数を必要としてしまう、品質かつ工期の改善という目的から見ると、必ずしも満足できるものではありませんでした。その一つの解として、SystemVerilogベースの機能検証環境構築メソドロジであるOVM(Open Verification Methodology)を用いることで、使用ツールや検証抽象度(トランザクション・レベル検証かRTL検証か)、検証対象(ブロック検証かチップ検証か)に対して流用性を高めることが可能ですが、この手法は一筋縄ではいかなかった検証環境の再利用を進めるための強力なソリューションです。ケイデンスの検証IPは、OVM2.0に準拠したインターフェースを提供することで、例えば、複数のインターフェースから同時に同じリソースへのアクセス要求を出すというようなチップ・レベル・コーナケース検証の階層化と容易化のようなOVMのメリットを活用できます。

プロトコル検証の自動化推進

Compliance Management System(CMS)は、規格に準拠しているかどうかのコンプライアンスを保障するためのテストベンチを効率よく作成します。CMSは、どのようなことを調べるべきかの検査項目を機能カバレッジとして定義した部分、機能カバレッジを確保するためのテストパターン生成部分を持ち、網羅性の高い検証の自動化を支援します。(図4)コンプライアンスの保障はCMSを用い、ユーザ回路に集中して機能検証を行うことで、全体の品質を向上することができます。

図4:コンプライアンス検証のためのソリューション
図4:コンプライアンス検証のためのソリューション