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ケイデンスのテンシリカVision PシリーズDSPが業界初のOpenVX 1.1準拠DSPとしてKhronos Groupにより認定

ケイデンスがVision P5 及びVision P6 DSP向けにOpenVX 1.1 Application Programming Kitをリリース

ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下、ケイデンス)は、4月20日(米国現地時間) 、テンシリカVision PシリーズDSPが、イメージング/ビジョンDSPとして業界で初めてKhronos™ GroupのOpenVX™ 1.1仕様の規格適合試験に合格したことを発表しました。これによりアプリケーションエンジニアは、ハードウェアのアーキテクチャに関する詳細な知識がなくてもテンシリカ Vision P5/P6の機能を活用し、高いパフォーマンスを得ることができます。さらに、モバイル、オートモーティブ、ドローン、セキュリティ、AR/VR等の様々なマーケットで使われるアプリケーションプロセッサに採用されているテンシリカ Vision PシリーズDSP上で、コンピュータビジョンやイメージングアプリケーションを早期に開発することができるようになります。
また、ケイデンスはテンシリカのVision DSP向けにOpenVX 1.1 Application Programming Kit (APK)をリリースしました。
さらに詳細な情報は www.cadence.com/go/openvx11 をご参照下さい。

OpenVX 1.1 のAPIを使って開発されたアプリケーションは、ソースコードを修正することなくテンシリカVision DSP上でコンパイルして動作させることができます。ケイデンスのOpenVXフレームワークは、メモリアクセスを効率化するために自動的にDMA転送のスケジューリングを行い実行すると共に、高度に最適化されたビジョン処理カーネルをDSP上で並行して実行します。OpenVX 1.1準拠がKhronos Groupに認定されたことにより、様々なOpenVX 1.1インプリメンテーションに対して同一の実行結果が得られることが保証されます。

ビジョンアプリケーション向けに最適化されたDSPは、アプリケーションプロセッサクラスのSoC開発において急速に拡大しており、世界のモバイルアプリケーションプロセッサベンダー上位5社のうち3社がその代表的機種においてビジョンDSPを提供しています。OpenVX標準はCPU、GPU、DSPなど複雑な異なる種類のプラットフォーム上でアルゴリズムを実行することを可能とします。テンシリカのVision PシリーズDSPは、1平方ミリメートル以下のシリコン上で1サイクル当たり256MACのパフォーマンスを提供し、CPUやGPUベースのシステムよりもより小さい面積、より低消費電力で、より高いパフォーマンスを提供します。

OpenVXは、非営利団体で各メンバーの補助金で成り立っているコンソーシアムKhronos Groupによって開発され、様々なプラットフォーム間におけるコンピュータービジョンアプリケーションの加速を目的としたオープンで使用料不要な標準です。OpenVXは、コンピュータビジョンのパフォーマンスや消費電力の最適化を可能にし、人の顔、体、動作の追跡、ビデオ監視、先進運転支援システム(ADAS)、物体や場面の復元、AR、外観検査装置、ロボットなどリアルタイムな組み込み用途において特に重要となる規格です。ケイデンスのエンジニアリング・ディレクタのFrank BillがOpenVXワーキンググループのチェアマンを務めています。

Khronos Groupコメント:
Neil Trevett氏 (president of Khronos Group)
「ケイデンスのテンシリカ Vision P5/P6 DSPがOpenVX 1.1準拠を達成したことは、ビジョンプロセッシングにおけるオープンな規格に対するケイデンス社のコミットメントを示すと共に、2014年に初めてリリースされたOpenVXの成長に弾みをつけてくれます。KhronosはOpenVXの成長及びポータブルコンピュータビジョンアプリケーションの発展に対するケイデンスの貢献を歓迎します。」

ケイデンス・コメント:
Steve Roddy (senior group director, Tensilica marketing)
「ケイデンスは、ビジョンアプリケーション向けに最適化されたDSPとして業界で初めてOpenVX 1.1の規格適合試験に合格しました。そしてOpenVX APKのリリースは、コンピュータビジョン、イメージプロセッシング、ニューラルネットワーク向けアプリケーションにおいてOpenVX及びテンシリカのVision PシリーズDSPを業界のデファクトスタンダードにするために重要なマイルストーンです。アプリケーション開発者は、アプリケーションソフトウェアの開発期間を短縮することが可能になり、テンシリカVision DSPが提供する大規模並列処理を容易に利用することができるようになります。OpenVXによりアプリケーションエンジニアはコーディングをやり直したりアプリケーションを最適化し直したりすることなく、様々なテンシリカプロセッサが搭載されたチップ上にアプリケーションを移植することができるようになります。」

2017年5月1日から3日間、米国カリフォルニア州サンタクララのSanta Clara Convention Centerにおいて開催されるEmbedded Vision Alliance Summitにおいて、ケイデンスの講演者がOpenVXコンピュータービジョンライブラリ標準について、また組み込みニューラルネットワークアプリケーションの消費電力を削減する技術と、組み込みアプリケーション向けのスケーラブルなニューラルネットワークプロセッサなどについて講演する予定です。
詳しくは www.cadence.com/go/evs2017 をご参照下さい。